FXにおいて、移動平均線は多くのトレーダーが利用する基本的かつ重要なテクニカル指標です。
今回は、移動平均線の基本的な概念と具体的な使い方について詳しく解説します。
初心者の方でも理解しやすいように、移動平均線の種類やその活用方法を紹介します。
初心者必見!FXにおける移動平均線の基本と使い方
移動平均線とは?
移動平均線(Moving Average, MA)は、一定期間の価格の平均値を結んだ線で、価格の動きを平滑化し、トレンドを視覚的に捉えやすくするために使用されます。移動平均線には、主に以下の2種類があります。
- 単純移動平均線(SMA)
- 過去の一定期間の価格の平均値を計算し、それを線で結んだもの。例えば、20日の単純移動平均線は、過去20日間の終値の平均値を結んだ線です。
- 指数移動平均線(EMA)
- 過去の価格に加え、直近の価格により重みを置いて計算される移動平均線。これにより、価格の変動に対して敏感に反応します。
雪見屋が使っている移動平均線
私はスキャルピングやデイトレードをメインでやっているので、指数移動平均線(EMA)が使いやすいです。
表示している線の茶色が10EMA、緑が25EMA、青が200EMAに設定しています。
「DMM FX」のスマホアプリだとこのように表示されます。パソコン版だと数値の設定だけでなく色の変更もできます。
移動平均線の基本的な使い方
移動平均線は、以下のような形でFX取引に活用されます。
- トレンドの確認
- 移動平均線が上昇している場合は上昇トレンド、下降している場合は下降トレンドと判断します。トレンドの方向性を確認するための基本的なツールとして利用されます。
- サポートラインとレジスタンスライン
- 移動平均線は、価格が反発しやすいラインとしても機能します。価格が移動平均線に接近した際、サポートラインやレジスタンスラインとして機能することがあります。
- ゴールデンクロスとデッドクロス
- 短期移動平均線が長期移動平均線を上抜けする「ゴールデンクロス」は買いシグナル、短期移動平均線が長期移動平均線を下抜けする「デッドクロス」は売りシグナルとされます。
移動平均線の具体的な活用方法
- 複数の移動平均線を使用する
- 20日、50日、200日の移動平均線など、複数の期間の移動平均線を組み合わせて使うことで、短期・中期・長期のトレンドを総合的に判断します。これにより、トレードの精度を高めることができます。
- クロスオーバー戦略
- 短期移動平均線(例えば10日)が長期移動平均線(例えば50日)を上抜けた際に買いポジションを持ち、逆に下抜けた際に売りポジションを持つ戦略です。この戦略はトレンドの転換点を捉えるのに有効です。
- 移動平均線と他の指標の併用
- 移動平均線だけでなく、RSIやMACDなどの他のテクニカル指標と組み合わせて使うことで、取引の精度をさらに向上させることができます。複数の指標を併用することで、より確実なエントリー・エグジットポイントを見つけやすくなります。
移動平均線を使う際の注意点
移動平均線は便利なツールですが、過去の価格データに基づくため、遅行性があります。
つまり、トレンドが変わった後にシグナルが出ることが多いため、他の指標や情報と併せて利用することが重要です。
また、移動平均線だけに頼りすぎず、市場のニュースやファンダメンタルズ分析も併用することが望ましいです。
まとめ
移動平均線は、FX取引においてトレンドの確認やサポートライン・レジスタンスラインの把握に役立つ基本的なテクニカル指標です。
単純移動平均線(SMA)と指数移動平均線(EMA)の特徴を理解し、トレンドの確認やクロスオーバー戦略などの具体的な活用方法を身につけることで、取引の精度を高めることができます。
初心者の方も、まずは移動平均線の基本的な使い方を学び、徐々に他の指標と組み合わせることで、より効果的なトレードを実現しましょう。
FX取引の成功に向けて、移動平均線を上手に活用し、賢くトレードを進めてください。
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この記事を書いた人
・名前:雪見屋誠
・自己紹介:上海に2年間留学。帰国後、調理師、製菓衛生師、フードコーディネーター等の資格を取り、10年以上飲食業に従事。現在は専業トレーダー。
・Twitter:@honesty_snow
・ラインスタンプも作っています。
・詳しくはこちらの自己紹介ページへどうぞ。