FX(外国為替証拠金取引)を始めるにあたって、基本的な知識の一つに「Bid」と「Ask」があります。
正直、「買い注文」と「売り注文」さえ知っていれば、「Bid」と「Ask」という言葉は知らなくても取引できます。
しかし、取引するとき絶対に目にするので、気になる人もいるでしょう。
今回は、「Bid」と「Ask」それぞれの意味と「スプレッド」との関係性について詳しく解説します。
BidとAskってなに?“スプレッド”との関係
Bidとは?
「Bid(ビッド)」は、FX市場で通貨を売る際の価格のことです。
具体的には、FX業者が投資家から通貨を買い取る際に提示する価格を指します。言い換えれば、あなたが保有する通貨を売る場合、このBid価格で売ることになります。
例:
- EUR/USDのBid価格が1.1000である場合、これは1ユーロを1.1000米ドルで売ることができることを意味します。
Askとは?
「Ask(アスク)」は、FX市場で通貨を買う際の価格のことです。
これは、FX業者が投資家に通貨を売る際に提示する価格を指します。つまり、あなたが通貨を購入する場合、このAsk価格で買うことになります。
例:
- EUR/USDのAsk価格が1.1002である場合、これは1ユーロを1.1002米ドルで買うことができることを意味します。
BidとAskとスプレッドの関係
BidとAskの価格には通常、差があります。この差をスプレッドと呼びます。
スプレッドは取引コストの一部であり、FX業者の収益源でもあります。
スプレッドは通貨ペアや市場の状況によって異なり、流動性が高い市場ではスプレッドが狭く、流動性が低い市場ではスプレッドが広くなる傾向があります。
例:
-
- EUR/USDのBid価格が1.1000で、Ask価格が1.1002の場合、スプレッドは2pipsです。
BidとAskの重要性
- 取引コストの理解
- BidとAskのスプレッドは取引コストに直結します。スプレッドが広いほど取引コストが高くなり、収益に影響を与えるため、スプレッドの狭い業者を選ぶことが重要です。
- 利益確定と損切りのタイミング
- BidとAskの価格を理解することで、適切な利益確定や損切りのタイミングを判断できます。例えば、売りポジションを保有している場合、利益確定の価格はBid価格で計算されます。取引ツールに表示されている価格がこれになります。
- 市場の流動性を把握
- BidとAskの価格差(スプレッド)が狭いほど、市場の流動性が高いことを示します。逆に、スプレッドが広い場合は市場の流動性が低く、取引が難しくなる可能性があります。
取引プラットフォームでのBidとAskの表示
どこの取引ツールでも、BidとAskの価格がリアルタイムで表示されます。
これにより、トレーダーは常に最新の価格を把握し、適切な取引判断を下すことができます。
下の画像は「DMM FX」のスマホアプリの画面です。
米ドル/円のスプレッドが0.2、オーストラリアドル/円のスプレッドは0.5です。
つまり、オーストラリアドル/円の方が取引コストが高いと言えます。
まとめ
FX取引におけるBidとAskは知っていると取引時に「こういうことか」となる知識だと思います。
Bidは通貨を売る価格、Askは通貨を買う価格を示し、その差であるスプレッドが取引コストに影響します。
取引ツールでこれらの価格とスプレッドの広がり具合を常に確認し、取引戦略を立てる際に活用することで、より効果的なトレードを実現することができるでしょう。
初心者の方も、まずはBidとAskの基本を理解し、スプレッドを意識した取引を心掛けてください。
これにより、FX取引での成功への第一歩を踏み出すことができるでしょう。
初めてならこちらの取引業者から選ぼう
合わせて読みたい
FX初心者ガイド:まずはここから始めよう!準備→取引→テクニック
DMM FXのアプリで取引してみた。口座開設から初取引まで解説!
この記事を書いた人
・名前:雪見屋誠
・自己紹介:上海に2年間留学。帰国後、調理師、製菓衛生師、フードコーディネーター等の資格を取り、10年以上飲食業に従事。現在は専業トレーダー。
・Twitter:@honesty_snow
・ラインスタンプも作っています。
・詳しくはこちらの自己紹介ページへどうぞ。