FXの取引画面を開くと、必ず並んでいる2つの価格。
それが「Bid(ビッド)」と「Ask(アスク)」です。
「英語で言われてもよくわからない……」と思うかもしれませんが、実はこれ、空港の両替所にある「売る価格」と「買う価格」の看板と同じこと。
ここを理解すると、FXの実質的な手数料である「スプレッド」の仕組みがスッキリわかります。
BidとAskってなに?“スプレッド”との関係

Bid(ビッド)= あなたが「売れる」価格
Bidは、FX業者が「この価格ならあなたの通貨を買い取りますよ」と提示している価格です。
つまり、あなたが「売り注文」を出すときの価格になります。
例:
EUR/USDのBid価格が1.1000である場合、これは1ユーロを1.1000米ドルで売ることができることを意味します。

☆上のチャートはBid価格で表示するようになっていますが、ワンタッチでAsk価格の表示に変えることができます。
Ask(アスク)= あなたが「買う」価格
Askは、FX業者が「この価格ならあなたに通貨を売ってあげますよ」と提示している価格です。
つまり、あなたが「買い注文」を出すときの価格になります。
例:
EUR/USDのAsk価格が1.1002である場合、これは1ユーロを1.1002米ドルで買うことができることを意味します。

スプレッド=「価格の差」が手数料になる
チャート画面を見ると、必ず「BidよりもAskの方が高い」ことに気づくはずです。
この価格の差をスプレッドと呼びます。
FX業者は取引手数料を「無料」にしていることが多いですが、実際にはこのスプレッドが「実質的な手数料」として機能しています。
スプレッドは通貨ペアや市場の状況によって異なり、流動性が高い市場ではスプレッドが狭く、流動性が低い市場ではスプレッドが広くなる傾向があります。
例:
EUR/USDのBid価格が1.1000で、Ask価格が1.1002の場合、スプレッドは2pipsあることになります。
なぜ重要?BidとAskを知るべき理由

買った瞬間の「含み損」の正体がわかる
FXで注文を確定した瞬間、わずかに「マイナス」からスタートします。
これは、買った価格(Ask)よりも、今すぐ売れる価格(Bid)の方がスプレッド分だけ低いためです。
これを知っていれば、「あれ、損してる!?」と焦る必要がなくなります。
通貨ペアごとの「コスト」がわかる
ドル/円のような人気のペアはスプレッドが非常に狭いですが、マイナーな通貨ペアはスプレッドが広く、コストが高くなります。
取引画面の数字を見るだけで「今はコストが高いからやめておこう」といった判断ができるようになります。
市場の流動性を把握
「人気がある=市場の流動性がある」と言えます。
BidとAskの価格差(スプレッド)が狭いほど、市場の流動性が高いことを示します。
逆に、スプレッドが広い場合は市場の流動性が低く、取引が難しくなる可能性があります。
取引プラットフォームでのBidとAskの表示
どこの取引ツールでも、BidとAskの価格がリアルタイムで表示されます。
これにより、トレーダーは常に最新の価格を把握し、適切な取引判断を下すことができます。
下の画像は「DMM FX」のスマホアプリの画面です。
- 米ドル/円:スプレッドが0.2(非常に狭い!)
- オーストラリアドル/円:スプレッドが0.5
つまり、オーストラリアドル/円の方が取引コストが高いと言えます。


まとめ

Bid(売値)とAsk(買値)の違いを知ることは、FXのコスト感覚を養う第一歩です。
- Bid:あなたが売る時の価格
- Ask:あなたが買う時の価格
- スプレッド:その差(実質的な手数料)
この3つをセットで覚えておけばOK。
まずは自分が取引したい通貨ペアのスプレッドがどれくらいか、チェックしてみましょう!
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FXを始めるにあたっての注意事項
為替及び金融指標の数値の変動によっては損失が生じる場合があり、相場急変時等には証拠金額以上の損失が生じる場合があります。
FX業者の契約締結前交付書面及び約款をよくお読みいただき、それらの内容をご理解のうえ、お取引の最終決定は、ご自身の判断と責任で行ってください。