FX基礎知識

FX取引するなら、指値注文と成行注文の違いを知って使い分けよう!

2023年6月26日

FX2つの注文

FX取引を始めるなら、まず知らなければいけないのが「注文方法」です。

その注文方法には大きくわけて2種類、「指値注文(さしねちゅうもん)」「成行注文(なりゆきちゅうもん)」があります。

この2つの違いを理解し、適切に使い分けると、とても便利です。

この記事では、指値注文と成行注文の基本的な仕組みやそれぞれのメリット・デメリット、具体的な活用方法を初心者向けにわかりやすく解説します。

後半には知っておくと便利な逆指値注文とIFD注文(イフダン注文)の解説もあります。

 

FXは指値注文か成行注文で注文する

FXのチャート

指値注文とは

指値注文とは現在の価格ではなく、自分の望む買値(売値)を指定して発注する注文方法です。

現在のレートよりも安く買いたい(または高く売りたい)という場面で使います。

例えば…

現在価格が1米ドル=100円のとき

「1米ドル99円になったら買いたい」となったら、

1米ドル99円で買いの指値注文を発注しておくことで、価格が99円になったときに自動で買う新規注文を発注できます。

指値した価格より高く買う(売る)、安く買う(売る)ことはありません。

逆に言うと、指定した価格まで変動しなければ取引が成立しません。

 

メリット

  • 希望する価格で取引ができるため、計画的な投資が可能。
  • 相場をずっと監視する必要がない。

 

デメリット

  • 指定した価格に到達しない場合、注文が成立しない。
  • 急な相場変動には対応できない。

 

成行注文とは

成行注文とは、今現在の価格で発注をする注文方法です。

注文がすぐに、そして確実に成立します。

相場を見ながらリアルタイムで取引を行う際に使います。

指値注文は指定した価格まで変動しなければ取引が成立しないので、こちらのほうが確実です。

しかし、取引チャンスを逃さないために相場を見ていなければなりません。

仕事や外出をするときは指値注文をしておくなど、使い分けると良いです。

 

また成行注文では、発注してからその注文が取引業者のサーバーに到達(約定)するまでタイムラグで、レートが変わってしまっている場合があります。

ごくわずかな時間でも相場は常に変動しているので、発注した価格と成立した価格でずれが発生します。

なので想定した通りの価格で取引がしたいのなら、これも指値注文のほうが有利です。

 

メリット

  • 素早く取引を実行できる。
  • チャンスを逃さずにエントリー可能。

 

デメリット

  • 市場の状況によっては希望より不利な価格で取引が成立することも。
  • 突発的な相場変動時に損失が拡大する可能性がある。

 

指値注文と成行注文の違いを比較

以下の表で、指値注文と成行注文の違いを比較してみましょう。

項目 指値注文 成行注文
タイミング 希望の価格に到達したら取引が成立 その時点での市場価格で即時取引
価格の指定 ユーザーが価格を指定 市場価格で取引
メリット 希望価格での取引が可能 素早く取引を開始・終了できる
デメリット 希望価格に達しないと取引が成立しない 希望より不利な価格で取引が成立する場合がある
使用シーン 計画的な取引をしたいとき 急な相場変動に対応したいとき

 

指値注文と成行注文の注意点

指値注文の注意点

  • 指値価格を大きく外した設定にすると、取引成立の可能性が低くなります。
  • 急な相場変動に対応できず、チャンスを逃す可能性があります。

成行注文の注意点

  • 相場が大きく動いている場合、注文を出した価格と実際の成立価格に差が出る「スリッページ」が発生することがあります。
  • 短期的な判断ミスにより、損失が出やすい取引になる可能性も。



 

知っておくと便利な逆指値注文とIFD注文

FXをする男性

逆指値注文というのもある

逆指値注文とは、「この価格になったら、自動で売る or 買う」注文のことです。

特に「損失を防ぐため」に使うことが多いです。

 

 たとえばこんな場面

あなたがドル円を1ドル=150円で買ったとします。

でも、もし円高になって、1ドル=140円まで下がったらどうしよう…と不安になりますよね。

そこで!

「145円になったら自動で売って損切りしよう」という注文を出しておく。

これが、逆指値注文です。

 

なぜ「逆」指値なの?

通常の指値注文は「安くなったら買う」「高くなったら売る」ための注文。

でも逆指値注文は、「今より悪い方向に動いたら自動で処理する」注文。

なので、「逆指値」って呼ばれているんです。

 

逆指値注文の2つの使い方

① 損切り(ロスカット)用:

→ 思った方向と逆に動いたとき、自動で損失を抑える。

例:150円で買った → 145円になったら損切り

② トレンドフォロー用(ブレイク狙い):

→ 一定の価格を超えたら「さらに伸びる」と判断して自動でエントリー。

例:ドル円が今149円 → 151円を超えたら上昇トレンドと見て買う

 

逆指値注文を使うメリット

  • スマホを見ていなくても自動で損切りしてくれる
  • 感情に流されず、冷静な取引ができる
  • 大きな損失を防げるので安心して取引できる

 

注文を予約しておくIFD注文

IFD注文(イフダンちゅうもん)とは、「ある注文が成立したら、自動的に次の注文も出す」注文方法のことです。

IFD=If Done(もし実行されたら)の略です。

 

 たとえばこんな場面

「ドル円が145円まで下がったら買いたい。買えたら、150円で売りたい(利益確定)」と思っているとします。

このとき、IFD注文を使えば…

  1. まず「145円で買う」注文を出す
  2. その注文が成立したら、自動で「150円で売る」注文も出る

IFD注文は、「予約注文+その後の自動対応」セットです。

たとえば「押し目買い→利益確定」の流れを、1回で仕込める便利な注文方法。

 

IFD注文のメリット

  • 注文を自動で連携できるので、チャンスを逃さない
  • 利益確定までセットできるので、取引がラクになる
  • 寝てる間・仕事中でも自動で動いてくれる

 

まとめ

スマホを見る女性

指値注文と成行注文は、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。

どちらを使うかは、取引の目的や相場の状況、リスク許容度に応じて使い分けることがポイントです。

  • 計画的に取引したいなら「指値注文」
  • 素早い対応が必要なときは「成行注文」

これらの基本的な注文方法を理解して使い分ければ、FX取引の精度が向上し、利益を上げやすくなります。

初心者の方も、まずはこの記事で紹介したポイントを参考にしながら、少額から取引を始めてみてください!

 

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FXを始めるにあたっての注意事項

為替及び金融指標の数値の変動によっては損失が生じる場合があり、相場急変時等には証拠金額以上の損失が生じる場合があります。

FX業者の契約締結前交付書面及び約款をよくお読みいただき、それらの内容をご理解のうえ、お取引の最終決定は、ご自身の判断と責任で行ってください。

 

この記事を書いた人

まこと立ち絵
・名前:雪見屋誠

・自己紹介:上海に2年間留学。帰国後、調理師、製菓衛生師、フードコーディネーター等の資格を取り、10年以上飲食業に従事。現在は専業トレーダー。

・Twitter:@honesty_snow

ラインスタンプも作っています。

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