FX(外国為替証拠金取引)は、通貨の売買を通じて利益を狙います。
しかし、「具体的にどのように利益を得られるのか?」という仕組みを知らない初心者も多いのではないでしょうか。
この記事では、FXで得られる2つの主な利益、「キャピタルゲイン」と「スワップポイント」を初心者にもわかりやすく解説します。
キャピタルゲインで利益を得る
キャピタルゲインは変動する為替の差益で利益を得る
通貨の価値は常に変動しています。
それぞれの国の通貨を交換するレートが常に変わっているからです。
FXはこの為替変動を利用して利益を得ます。
キャピタルゲインとは、
「安く買って高く売る」または「高く売って安く買い戻す」ことで得られる利益を指します。
FXでは2種類の取引スタイルがあります。
・買い(ロング)ポジション:
通貨を安く買って、高く売ることで利益を得る方法。
・売り(ショート)ポジション:
通貨を高く売って、安く買い戻すことで利益を得る方法。
差益を分かりやすく説明するなら
1ドル(アメリカドル)が100円のとき、
1,000ドルを10万円で購入します。
そして1ドルが110円になったとき、
1,000ドルの価値は11万円になります。
このときに1,000ドルを売却すれば、1万円の利益を得ることができます。
当然、損をすることもある
先ほどと同じように
1ドル(アメリカドル)が100円のとき、
1,000ドルを10万円で購入します。
そして1ドルが90円になったとき、
1,000ドルの価値は9万円になります。
このときに1,000ドルを売却すれば、1万円の損をします。
スワップポイントで利益を出す方法もある
スワップポイントは金利差を利用して利益を得る
高金利の通貨を所有して利息を得る方法もあります。
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買えば、金利の高い通貨を所有している間、金利差分の利息が生じます。
その金利差をスワップポイントといいます。
例えば、日本は超低金利なので、日本円を売って、
トルコやメキシコ、南アフリカのような新興国などの金利水準が高い国の通貨を買う。
すると、スワップポイント(金利差による利益)を保有し続ければ毎日得られることができます。
ただし、利益はかなり少ないので長期運用しなければなりません。
取引できる通貨ペアやスワップポイントは取引業者によって違います。
なので、スワップポイントで利益を得る場合はそのあたりも検討する必要があります。
当然、損をすることもある
スワップポイントはその国の短期金利市場の動向に基づき、通貨ペアにおける金利差をベースに算出されます。
しかし、通貨は価値が変動するので、スワップポイントも日々変わっていきます。
高い金利の通貨を売って、金利の低い通貨を買った場合、その金利差分の利息を払わなければなりません。
そんな取引することあるの?と思うかもしれませんが、先ほどのキャピタルゲイン(為替差益)を得るためにそういった取引をすることもあります。
キャピタルゲインとスワップポイントを活かす取引戦略
キャピタルゲインとスワップポイントの違い
比較項目 | キャピタルゲイン | スワップポイント |
---|---|---|
収益のタイミング | 通貨を売買したときに確定 | ポジションを保有している間、毎日発生 |
主な収益源 | 通貨の価格変動による差益 | 通貨間の金利差 |
リスク要因 | 相場の変動 | 通貨ペアの金利変動 |
初心者が気をつけるべきポイント
・キャピタルゲインは大きなリターンを狙えるが、リスクも大きい
通貨価格の予想が外れると損失が発生するため、相場分析やリスク管理が重要です。
初心者は、最初から高レバレッジでの取引を避け、小額から始めることをおすすめします。
・スワップポイントは安定収入のように見えるが注意が必要
金利差が逆転する可能性や、為替差損による影響を考慮する必要があります。
また、スワップポイントがプラスの通貨ペアでも、相場が下落すれば損失が出る場合があります。
初心者でも利益を狙える取引戦略を2つ紹介
・短期トレードでキャピタルゲインを狙う
相場の変動を細かくチェックして、短期的な価格差を狙います。
ニュースや経済指標の発表を参考にすることで、勝率を高められるでしょう。
トレンドラインを引いて自分で判断するのも正解です。
・長期トレードでスワップポイントを積み上げる
高金利の通貨ペアを長期間保有し、スワップポイントをコツコツ積み上げる方法です。
ただし、長期保有中の価格変動にも注意が必要です。
まとめ
FXで利益を得るには、「キャピタルゲイン」と「スワップポイント」の仕組みを理解することが大切です。
短期間での利益を狙うキャピタルゲインは、相場分析力が求められます。
一方で、スワップポイントは比較的安定した収益源として活用できますが、金利差や価格変動には注意が必要です。
初心者は、まず小額で取引を始め、両方の利益の仕組みを実践を通じて学んでいくのが良いでしょう。
自分に合ったスタイルを見つけることで、FXを効率的に活用していけるはずです!
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この記事を書いた人
・名前:雪見屋誠
・自己紹介:上海に2年間留学。帰国後、調理師、製菓衛生師、フードコーディネーター等の資格を取り、10年以上飲食業に従事。現在は専業トレーダー。
・Twitter:@honesty_snow
・ラインスタンプも作っています。
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