「FX」という言葉を耳にしたことがあっても、「具体的に何をするの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、FX(外国為替証拠金取引)は、スマホ1台あればいつでも・どこでも始められる投資なんです。
この記事では、元サラリーマンで専業トレーダーの雪見屋誠が、FXの基本的な仕組みから、初心者が必ず知っておくべきリスクまでを、教科書のようにわかりやすく解説します。
そもそもFXってなに?ゼロからわかる基礎知識

そもそもFXってなに?
FXとは「Foreign Exchange」の略で、外国為替証拠金取引のことを言います。
外国の通貨を売買して、そのときに生じる差益を狙う投資です。
売買する通貨を通貨ペアといい、“ドル円”や“ユーロドル”などがメジャーです。
通貨の為替レートが変化するから利益を得られる
国家間の通貨を交換するときのレートは、市場の需要と供給によって変化します。
これを変動相場制といいます。
経済状況によってその国の通貨の需要が高まれば、その通貨の価格が上昇します。
利益が出る仕組み(例)
- 1ドル=150円のときにドルを「買う」(エントリー)
- 1ドル=151円になったときにドルを「売る」(決済)
- 差額の1円が利益になります。
外国のお金が安くなったときに両替して、高くなったら日本円に戻してその差で利益を得るという単純な方法です。
なぜ「証拠金」とついているの?(担保の仕組み)
FXは、少ないお金で大きな取引ができるのが特徴ですが、そのためには「担保」が必要です。
この担保となるお金が「証拠金」です。
たとえば、1万円を「証拠金」として預ければ、10万円分の取引ができるといった仕組みです。(レバレッジ10倍の場合)
この証拠金をもとに取引するので、「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。
実質的な取引コスト「スプレッド」
FXは株のような売買手数料はかかりませんが、取引の際に必ず「スプレッド」が発生します。
スプレッドとは、通貨の「買値(Ask)」と「売値(Bid)」の間に生じるわずかな差額のことです。この差額が、FX業者の実質的な利益となります。
初心者はこのスプレッドが「より狭い(安い)」FX業者を選ぶことが、コストを抑える上で重要になります。
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FXが少額からでも大きく稼げる理由「レバレッジ」
FXの大きな特徴としてレバレッジというものがあります。
預けたお金の最大25倍の額(国内取引所での最大値)で取引を行える仕組みです。
10万円の証拠金を預けているなら、最大で250万円分の取引ができると言った具合です。
これにより少額からでも大きく稼ぐことができます。
レバレッジをかけすぎて損失を出すと危険
取引所に預けてある投資用資金は証拠金になり、損失が証拠金を上回るような大きな損失の場合、取引は強制決済されます。
これをロスカットと言います。
重要なのは、国内FX業者にはこのロスカットの仕組みがあり、証拠金以上の損失が発生しないよう守るセーフティーネットとして機能することです。
ココがポイント
10万円の資金を証拠金として預けている場合、250万円預けていると仮定して運用ができます。
もちろん、レバレッジを25倍で投資して損失を出したときには目も当てられません。
最初は欲張らずレバレッジを2倍や3倍くらいで運用すると比較的安全です。
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実際の取引画面はこんな感じ
FX取引は基本的に、買い注文か売り注文のボタンを押して、決済ボタンを押すだけです。
- 注文時の価格から上がると思ったら買い注文、下がると思ったら売り注文をします。
- あとは自分が「ここだ!」と思うところで決済すれば利益が出せます。
例えば…
買い注文をして予測通り上がれば、その上昇分が利益となります。
しかし、予測に反して下がれば、その下降分が損失となります。


株とはここが違う!FXの特徴とは?
ここで、投資の代表とも言える株式投資と比較してみます。
| 項目 | FX | 株式投資 |
| 取引時間 | 平日24時間 | 平日9時〜15時(日本) |
| 売りでの注文 | ○(下がる局面でも利益を狙える) | ×(基本的に買いのみ) |
| レバレッジ | 最大25倍(国内) | 実質的にレバレッジなし |
| 取引コスト | スプレッド | 売買手数料+スプレッド |
そんなFXの利点を活かす
■平日24時間取引可能:
日中の仕事で忙しいサラリーマンでも、夜間や早朝に自分のペースで取引ができる。
■売り注文が可能:
世界経済の状況が悪化し、円高や株安になっても利益を狙うチャンスが生まれる。
■少額から始めやすい:
レバレッジを活用すれば、元手が少なくても大きな取引ができる(ただしリスク管理は必須)。
FXを始めるためにはまず口座をつくる
外国の通貨がほしいときは銀行の窓口で両替ができます。
しかし、FXでは取引業者で口座を作り、そこで取引を行います。
取引業者はいくつかあり、扱っている通貨や手数料、サービスが違います。
自分に合った取引業者を選びましょう。
複数の取引業者で口座を作ることも可能です。
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FXの注意点:リスクも理解しよう
お金をガッチリ稼げるところが魅力的なFXですが、残念ながらお金を失うリスクも伴います。
しかし、リスクは「知る」ことで回避・管理が可能です。
初心者が押さえておきたいポイントを紹介します。
為替リスク
為替レートが予想と逆方向に動くと損失が発生します。
【管理方法】:
常に損切りラインを決めて注文時に設定しておくことで、大きな損失を防げます。
レバレッジによるリスク
利益が増える一方、損失も大きくなる可能性があります。
【管理方法】:
前半で解説したように、最初はレバレッジを低く抑えることが唯一かつ絶対のルールです。
証拠金を多めに入れておいて、Lot数を少なくして取引しましょう。
追証(おいしょう)のリスク
急激な相場変動により証拠金が不足すると、追加の資金を求められることがあります。
これが「追証」です。
【安心のためにある】:
国内FX業者の多くはロスカット機能で証拠金以上の損失を防ぎますが、相場の急変時には追証が発生するリスクがゼロではありません。
しかし、資金管理を徹底すれば過度に恐れる必要はありません。
リスクについてさらに掘り下げて学び、絶対に失敗しないための知識を身につけましょう。
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税金について
お金を稼げば当然出てくる税金の話。
これはどんな副業や投資をやっていてもついてくる悩みのタネですね。
FXでの利益は雑所得に分類され、給与所得者(年収2000万円以下)の場合、FXによる利益が年間20万円を超えると、約20%の税金がかかります。
逆に言うと、お給料をもらっていてもFX取引の利益が20万円以内なら、確定申告をする必要はありません。
会社にバレる心配について
会社に副業(FX)がバレる主な原因は「住民税」です。確定申告の際、住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」にチェックすれば、会社に通知が行くことを防げます。
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まとめ

FXは、通貨の売買を通じて利益を狙う投資方法であり、レバレッジを使えば少額から始められる点が最大の魅力です。
初心者にも始めやすい一方で、リスク管理の知識も必要。
この記事で紹介した内容を参考に、まずは仕組みを理解してからスタートするのが成功の第一歩です。
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FXを始めるにあたっての注意事項
為替及び金融指標の数値の変動によっては損失が生じる場合があり、相場急変時等には証拠金額以上の損失が生じる場合があります。
FX業者の契約締結前交付書面及び約款をよくお読みいただき、それらの内容をご理解のうえ、お取引の最終決定は、ご自身の判断と責任で行ってください。