FX(外国為替証拠金取引)は、短期間での取引が注目されがちですが、実は長期保有にも多くの利点があります。
今回は、FXの長期保有(ポジショントレード)という取引手法に焦点を当て、長期保有の魅力と成功するためのやり方について解説します。
FXの長期保有(ポジショントレード)の利点とやり方
長期保有の利点
長期保有(ポジショントレード)とは、数週間から数ヶ月、さらには数年単位でポジションを保持する投資戦略です。
以下の利点があります。
1. スワップポイントの恩恵
長期保有の最大の利点は、スワップポイントによる利益です。
高金利通貨を買って低金利通貨を売ると、金利差によるスワップポイントが毎日発生します。
これにより、ポジションを保持しているだけで利益を積み重ねることが可能です。
2. 市場の短期的な変動に影響されない
長期保有を選ぶことで、短期的な市場の変動やノイズに影響を受けにくくなります。
これにより、落ち着いた判断ができ、感情に振り回されることなくトレードが可能です。
3. 複利効果の活用
長期的にスワップポイントを積み重ねることで、複利効果が期待できます。
利益が利益を生む構造を活用すれば、資産の増加スピードが加速します。
4. スプレッドが気にならない
FXは取引をするたびにスプレッドがかかります。
長期保有の場合、取引回数が少なくなるので、スプレッドにかかる費用も抑えることができます。
長期保有のやり方
長期保有で成功するためには、以下のポイントに注意が必要です。
1. 通貨ペアの選定
長期保有をする場合、スワップポイントがプラスの通貨ペアを選びましょう。
高金利通貨を含むペア(例:メキシコペソ/円、南アフリカランド/円など)は、スワップポイントがプラスになりやすく、長期保有に適しています。
2. リスク管理
長期保有には、相場が大きく変動するリスクも伴います。
そのため、余裕を持った証拠金設定や適切なレバレッジの使用が重要です。
また、ストップロス注文を設定しておくことで、予期せぬ損失を最小限に抑えることができます。
3. ファンダメンタルズ分析
長期保有においては、経済指標や政治的な要因による影響が大きくなります。
ファンダメンタルズ分析を活用し、長期的に有望な通貨ペアを選ぶことが成功のカギとなります。
4. 忍耐と冷静さ
長期保有は、短期トレードとは異なり、結果がすぐに出るわけではありません。
忍耐強く、冷静な判断を持ち続けることが必要です。
5. スワップポイントがマイナスになることもある
2024年現在、日本円の金利はほとんど0% (政策金利0.00%~0.10%) ですので、他国通貨を買った場合は大体がスワップポイントを貰えます。
ただし、政策金利0.00%のユーロや、政策金利がマイナスのスイスフランなどを買うとスワップポイントを支払う必要が出てくきます。
なので、以下の3つの組み合わせは長期保有しないほうがいいと思います。
- 「金利の高い通貨 / 金利の低い通貨の(トルコリラ/円)」の売り注文
- 「金利の低い通貨 / 金利の高い通貨の(ユーロ/オーストラリアドル)」の買い注文
- 「金利が低い通貨 / 金利が低い通貨の(スイスフラン/円)」の買い&売り注文
まとめ
FXの長期保有は、スワップポイントの恩恵を受けながら、落ち着いた投資ができる戦略です。
通貨ペアの選定やリスク管理を徹底し、長期的な視点で資産を増やしていきましょう。
初心者でも取り組みやすい手法として、ぜひ検討してみてください。
初めてならこちらの取引業者から選ぼう
合わせて読みたい
FX初心者ガイド:まずはここから始めよう!準備→取引→テクニック
DMM FXのアプリで取引してみた。口座開設から初取引まで解説!
この記事を書いた人
・名前:雪見屋誠
・自己紹介:上海に2年間留学。帰国後、調理師、製菓衛生師、フードコーディネーター等の資格を取り、10年以上飲食業に従事。現在は専業トレーダー。
・Twitter:@honesty_snow
・ラインスタンプも作っています。
・詳しくはこちらの自己紹介ページへどうぞ。